【NU: カーニバル】オリビンの誕生日イベント

「こんなに上等なケーキを、本当に僕一人で食べていいの？」
「それじゃあ遠慮なくいただくよ。こんなに良くしてもらって、どうやってお返しすればいいだろう……」
「え？これを……ここに……これでいいかな？」
「……10秒間キープするんだね？これも誕生日の風習なのかな？なるほど、分かったよ。1、2──」
「8、ふぅ……9、10……！」
「落とさなくてよかった。でも全身がクリームでベタベタになっちゃった……」
「え？今食べたいって？うーんと……みんなが帰ってから、ね……」

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神よ……僕をこの世にお導き下さりありがとうございます……おかげでエイトとも出会い、今日という日を共に過ごすことができます。

まず初めに、今日は僕のために誕生日パーティーを開いてくれて本当にありがとう。

毎年誕生日に水のエリアを歩いていると、街のみんなが僕の誕生日をお祝いしてくれて、たくさんの贈り物をいただくんだ。少し申し訳ない気もするんだけど……やっぱりとっても嬉しくて、ありがたい気持ちでいっぱいになるよ。毎年こんなに優しくて善良な町の人たちに祝ってもらえて、僕は自分が本当に幸せ者だと感じるよ。

小さい時から両親に言われて、僕は贈り物をいただくと、きちんと許可を取ったうえで、その贈り物を聖堂で勉強している子供達や援助が必要な人達にあげるようにしているんだ。みんあの笑顔こそが、僕にとっては一番の誕生日プレゼントだからね。今になって考えてみると……とても厳しい両親だったけど、ふたりの誰かを助けたいという信念は、しっかりと今の僕にも受け継がれているみたいだ。

でも今年の誕生日は僕にとっては特別なものだよ。家族がそばにいない誕生日っていうのは少し慣れないけど……エイトやエイトのおかげで仲良くなれた人達に囲まれて誕生日を祝ってもらえるなんて……言葉では言い表せないほど嬉しいよ。

もしかしたら、僕の祈りがクライン神に届いたのかもしれないね……あぁ、心の底からクライン神に感謝を捧げます。そして、僕の身の回りの人達にもどうか祝福を――この善良な人々に、クライン神のお恵みをどうかお与えください………